胃カメラ(経鼻内視鏡)

胃カメラ・胃内視鏡検査とは

胃カメラ(胃内視鏡検査)上部消化管内視鏡検査とも呼ばれており、食道、胃、十二指腸の粘膜を直接観察できる検査機器です。一般的には「胃カメラ」と呼ばれています。昔と違って現在のスコープはとても細く、しなやかに曲がるため、不快感などが大幅に少なくなっています。また、電荷結合素子CCDを採用したことでより精緻な検査を短時間で行えるようになっています。
どうしても難しい方に関しては、鎮静鎮静剤を使います。

胃カメラ・胃内視鏡検査のご予約

経鼻内視鏡検査は、毎日朝8:00~9:00、午後2:40~3:00にご予約をいただいています。詳しくは当クリニックまでお問い合わせください。
なお、ご予約の際に、検査内容のご案内、事前の注意点などを詳しくお伝えしています。

鼻から挿入する経鼻内視鏡検査

当院では、フジフイルム社の極細経高画質内視鏡システム“レザリオ”の極細内視鏡(EG-L580NW7)を導入しています。従来のものより格段に細いスコープを実現しているため、
口からではなく、鼻から内視鏡を挿入して楽に検査を受けていただけます。
また、診断性能が飛躍的に向上しており、光源がレーザーでFICEやBLI(Blue LASER Imaging)などの特殊な光に切り替えて観察することも可能ですから、通常光では見落としやすい早期のがんも見つけることができます。

BLI
■BLI(Blue LASER Imaging)観察■
BLI 用レーザーの比率を増やす事で、表層血管や表面構造を、これまでの内視鏡よりもよりシャープに見ることができます。

■LCI(Linked Color Imaging) 観察■
これまでの白色観察と比較して違和感の少ない色調で粘膜のわずかな色の変化を詳細に観察できるので、炎症の診断や、発赤調・褐色調の病変の視認性が上がりました。

経口内視鏡検査と経鼻内視鏡検査の違い

胃内視鏡検査には、口からスコープを挿入する経口内視鏡検査と、鼻から挿入する経鼻内視鏡検査があります。これまで「胃カメラはつらい・苦しい」というイメージが強かったのですが、これはスコープがまだ太かった時代の経口内視鏡検査によって生まれたものです。人間の舌の奥には何かが当たると反射的に強い嘔吐感が起こる咽頭後壁・舌根部があります。経口内視鏡検査ではこの場所にどうしてもスコープが触れるため、不快で苦しい状態になってしまうのです。

 

 

 

 

経鼻内視鏡検査ではスコープを鼻から挿入するため、嘔吐感の起こる場所に触れることなく検査をすることができます。経鼻内視鏡検査に使用するスコープは極細ですから、ほとんどの方が無理なく検査を受けていただけます。そのため、当院では経鼻内視鏡検査のみ行っております。

 

 

 

 

第一選択は経鼻内視鏡検査

経鼻内視鏡胃内視鏡検査は定期的に受けることで早期の病変を発見できます。そのため、楽に受けられることはとても重要なことです。実際に経鼻内視鏡検査を受けた方へのアンケートでは、ほとんどが次回も経鼻で検査を受けたいと答えています。そこで、当院では楽に受けられる経鼻内視鏡検査を第一選択としています。
当院の院長は大学で病理を教えている臨床細胞学会の認定医であり、さまざまな病変を診断してきた経験から経鼻内視鏡検査においても精度の高い検査が可能です。また、経鼻内視鏡検査では、消化器だけでなく、鼻腔、咽頭、喉頭の観察も可能ですから、副鼻腔炎や咽頭腫瘍、喉頭腫瘍、声帯ポリープなどがないかもしっかり観察しています。

ピロリ菌と胃内視鏡検査

ピロリ菌と胃内視鏡検査ピロリ菌感染が胃のさまざまな病気を起こし、胃がんリスクを上昇させることが知られてきています。ピロリ菌感染の有無は呼気などの検査でわかりますし、除菌治療を受けることで胃がんリスクの低下や次世代への感染を防ぐことが可能なため、内視鏡検査をせずに除菌治療を受けてしまう方もいらっしゃいますが、これはとても危険なことです。
ピロリ菌に感染しているということは、すでに初期の胃がんがある可能性があるからです。初期の胃がんは自覚症状がほとんどなく、粘膜を直接観察できる内視鏡でしか発見することはできません。そしてこの段階であれば内視鏡的な切除だけで完治も望めます。

ところが進行してしまうと入院による開腹手術を受けた上で抗がん剤や放射線などによる治療が必要になってしまい、生活の質を大きく低下させてしまいます。ですからピロリ菌感染の有無を調べる場合、内視鏡検査は必須だと言えます。また、ピロリ菌に感染している場合、除菌することで胃がんリスクを低下させることは可能ですが、完全に防ぐことはできません。そこで、定期的な内視鏡検査を受けることが重要なのです。

胃がんリスク検診(ABC検診)

ABC検診採血のみという手軽さで胃がんリスクを判断できます。ピロリ菌感染があるとできる抗体と、胃の萎縮を判断できるペプシノーゲン法使って検査します。いきなり内視鏡検査を受けるのには抵抗がある方に特におすすめできる検査です。

料金表

1割負担 3割負担
初診(感染症採血含む) 700円前後 2,000円前後
胃内視鏡(胃カメラ)検査のみ 約2,000円前後 約6,000円前後
胃内視鏡検査+病理検査 約3,000~4,000円前後 約10,000円前後
胃内視鏡検査+ピロリ菌検査 約2,500円前後 約7,500円前後